ティム・バートン 『ビートルジュース』 | Pの食卓

ティム・バートン 『ビートルジュース』

今、世間では天才マシュー・ボーンのおくるバレエ 『シザーハンズ』 が話題を集めている。

『シザーハンズ』 はティム・バートン監督の同名の映画を舞台化したもので、

哀しみの人造人間エドワードと快活な美女キムとの間に交わされる幻想的な恋物語であり、

多くの人々の心を揺さぶった傑作映画でもあります。


シザーハンズオフィシャルブログ


余談ですが、舞台の 『シザーハンズ』 はどういう縁か、誘ったのと誘われたので、

8月の20日と25日、2回行くこととなりました。

同じ週に2度も行けるなんてなかなか無い体験なので、ラッキーです。

早く公演日が来ないかなあ、と一人落ち着かないのでありました。


とにかく 『シザーハンズ』 を出世作に、エドワード役のジョニー・デップはめきめきと頭角を現し、

キム役で競演したウィノナ・ライダーと蜻蛉の結婚生活を送ることとなる。

(ちなみにジョニー・デップは 『エルム街の悪夢』 に出ていたりする。)


『シザーハンズ』 を商業的にも芸術的にも大成功に導いた天才監督がいる。

ジョニー・デップとウィノナ・ライダー、この魅力溢れる2人を発掘した偉大な監督、

それがティム・バートン監督なのです。


ティム・バートン監督は、先の2人をよく起用した他、

オインゴボインゴのリーダーであるダニー・エルフマンを音楽担当に起用し、

独特の世界観を共に作り上げていったのでした。


さて、本題ですが、そんなティム・バートンの作品群の中に、私の好きな一作がある。

好きで好きでたまらなく、何度と無く繰り返し見ては笑い転げる作品、

それが 『ビートルジュース』 です。


ワーナー・ホーム・ビデオ
ビートルジュース

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娘役のウィノナ・ライダーも魅力的な、ティム・バートン監督の才気が如何なく発揮されたホラーコメディ。新居を購入しながら事故死し、幽霊となった若夫婦。引っ越してきた一家を追い出そうと、霊界から人間退治のプロ、バイオ・エクソシストを呼び出すが…。
縦横無尽に暴走する物語を、独特のアニメ的イマジネーションで視覚化。『アルゴ探検隊の大冒険』などで知られる、敬愛する特撮監督レイ・ハリーハウゼンの線を狙った手作り感あふれるクリーチャー造形も絶妙。
アカデミー賞最優秀メイク・アップ賞にも輝いた本作の興行的成功が、次回作『バッドマン』への飛躍を用意した。バートンは89年、本作のTVアニメシリーズの製作総指揮も務めた。(轟夕起夫)

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百聞は一見にしかず。 とにかく見て損は無いのでどうぞご覧くださいませ。

二段目のものはラストシーンなので見ないほうが良いです。

なら挙げるなと言う話ですが、このカリプソがとっても良いので・・・


BEETLEJUICE

BEETLEJUICE Last Scene  注意:ラストシーン


ちらりと映っている若いころのウィノナ・ライダーがとってもかわいい。

彼女の魅力を最も引き出すことのできた監督の一人ではないでしょうか?


怪人ビートルジュース役をやっているのは、なんとマイケル・キートン!

名前を聞いてパッと思いつかないかもしれないけれど、

初代バットマンです。 ティム・バートン監督の 『バットマン』 シリーズの主演をやっていた演技派!

これぞ怪演と拍手を送れる数少ない俳優さんの一人です!

そんな魅力的な俳優さんや監督が送るはちゃめちゃなストーリー。

どこまでもB級にこだわった意欲作。 絶対に買いですよ。





むりやりミステリと関係付けるならば、

この映画では唯の一つもCGなど高等な技術は使われていない、

全て昔ながらのやり方にこだわった特殊効果であること。


どうやってこのシーンを撮ったのか、そういうことを考えるだけでも、

映画好き、映画を撮るのが好きな人たちに、果てしない夢と希望を与えてくれる作品だと思う。